10代の中学生が心豊かな人格を形成できる本
13歳から分かる! 7つの習慣 自分を変えるレッスン

「七つの習慣」とは、スティーブン・R・コヴィー著の本のことですね。この本では、人間が成功するために必要な7つの習慣を解説しています。それらの習慣は、以下のとおりです。
- 仕事とプライベートを分けること。
- 自分をコントロールすること。
- 目標を設定すること。
- プライマリー・ビジネスを優先すること。
- 意見を交換すること。
- 成果を出すこと。
- 習慣を継続すること。
これらの習慣を身につけることで、自分がより良い人間になることができるとされています。
しかし、これだと少し解りにくい、少なく中学生では少し理解しにくい。
ここで、原書のエッセンスをぎゅっと煮つめ、13 歳でも分かるようにやさしく解説する本ができました。
●もくじ
プロローグ
第1の習慣 主体的である
第2の習慣 終わりを思い描くことから始める
第3の習慣 最優先事項を優先する
第4の習慣 Win-Winを考える
第5の習慣 まず理解に徹し、そして理解される
第6の習慣 シナジーを創り出す
第7の習慣 刃を研ぐ
第1の習慣 主体的である
- 一時停止ボタンを押して行動を選ぶ
人は「刺激」によって「行動」をします。
お店に行って欲しい服があったという「刺激」により、買う「行動」をします。
主体的であると「刺激」と「行動」の間に一時停止できます。「刺激」に対して、自分で考えた結果、「買うか、買わないか」選べるのです。衝動的ではなく、自分が納得した上で買い物ができたのなら主体的です。
自分で考えた行動であれば、まわりに振り回されず、人生を自分のモノにできます。自分の行動は自分で選ぶことができるのです。
第2の習慣 終わりを思い描くことから始める
設計書がないと家が建てられないのと一緒で、人生にも設計書が必要です。
「どういう人生にしたのか」「どんな自分になりたいのか」ゴールを決めてみましょう。
終わり(ゴール)を思い描くことができれば、力強く自分の人生を引っ張っていく「自分のリーダー」になれます。
自分のリーダーは常に自分です。
原則を持つ
やりたいことがいくつも出てくる人もいるでしょう。それいいのです。
ピアノの練習をしながら、家では英語の勉強をしたい、なんてこともあります。私たちには1つではなく、いくつもの役割があります。
自分がどうありたいかを原則を考えてみましょう。
やりたいことが出てきたらミッション・ステートメントを書きましょう。ミッションは使命、ステートメントは宣言書です。
自分のゴールを宣言した文章を作ります。
例)
原則:世界で活躍する人になりたい
ピアノ:毎日練習して世界のコンクールにでる
英語:毎日練習して話せるようになる。いつでも海外にいけるようにしておく
書いておくことで行動がブレないようになります。
第3の習慣 最優先事項を優先する
ここは省略します。本にはわかりやすイラストで説明しています。本を買って読んでください。
第4の習慣 Win-Winを考える
ここもは省略します。本にはわかりやすイラストで説明しています。本を買って読んでください。
第5の習慣 まず理解に徹し、そして理解される
誰かとの関係の中で、お互いにモノの見方が違うと、問題がおきても解決できません。
お互いに見ているモノが違うので、相手を理解することが必要です。
相手に共感しながら話を聞いてください。次の5→1の順番で相手を理解しようしています。
- 相手に共感しながら聞く
- 集中して聞く
- 選択的に聞く
- 聞くフリをする
- 相手を無視する
聞き上手になるポイント
- 相手の言葉をそのまま返す
- 相手:学校いやだ
- 自分:学校いいやなんだね
- 自分の言葉に置き換えて相手と同じ言葉を返す
- 相手:学校いやだ
- 自分:学校行きたくないんだね
- 相手の気持ちを言葉にする
- 相手:学校いやだ
- 自分:イライラしているね
- 自分の言葉に置き換えながら気持ちにもふれる
- 相手:学校いやだ
- 自分:学校行きたなくて、イライラしているんだね
ついついやってしまうNG行動があります。それは自分の視点で「賛成・反対」したり、評価したり、自分の経験を元にアドバイスしてしまうことがありますが、これはNGです。
これは相手を分かろうとしているのではなく、自分の考えを分かってほしいと思っているのです。
重要なのは「相手を理解」そして「自分を理解してもらう」の順番です。これにはお互いの信頼が不可欠です。
第6の習慣 シナジーを創り出す
自分と相手のシナジー(相乗効果)を考えましょう。相手と意見が違うときは新しい答えを見つけるチャンスです。
お互いの意見が違うときに妥協するのではなく、第3の案(新しい答え)を見つけてみましょう。
シナジーはお互いの意見が違うからこそ出るものです。2人で2倍の成果ではなく、シナジーにより 3倍、4倍と成果を出せるのです。
うまくいかないときは抑止力がないか考えましょう。「話しにくい雰囲気」「価値観の違い」「ライバル意識」などがあると、気持ちが邪魔をしてシナジーが生まれません。何がシナジーの邪魔をしているのか観察し、取り除いていきましょう。
第7の習慣 刃を研ぐ
大きな成果を上げたいなら、自分という道具をみがいて、切れ味をよくしておきましょう。
私たちは「からだ」「心」「知性」「人間関係」の4つの要素でつくられています。
- からだをみがく:からだに良いものを食べ、休みを取り、定期的に運動する
- 心をみがく:自分がリラックスできる時間をつくる。心をしずめて自分らしさを取り戻す
- 知性をみがく:知識を増やし、体験し、自分で考える
- 人間関係をみがく:まわりと上手につきあえるようにする。相手を理解し、シナジーを出す
成功したいなら、自分という資産に投資するのが一番の近道。時間をかけて自分をみがくと未来は開けます。
健康な生活を送る: 身体を健康に保つことで、自分をより良い人間にすること。